ギクッとして振り返ると、
下駄箱の方から、渡り廊下に通じるこっちに向かってくる、
体操服姿の女の子達が見えた。
「うわ、最悪。目が合った。」
その子達が近づいてくるのを、
振り返った体勢のまま凝視してしまった。
体が硬直して、動けない。
頭の後ろの方で、ピカピカとアラームが点滅する。
「『モシモシ、由利でゴザイマス。』」
「アハハハ、似てる~!!」
間違いない、この子達だ。
イタ電の犯人。
さも内輪の話題といったふうに、
女の子達が離れた所で爆笑する。
「・・・三年生じゃないじゃん。」
思わず小さく呟いていた。
体操着のえりやそでの薄紫は、
私が持ってるものとおそろいだ。
同学年。

