階段、
踊り場、
使われてない教室、
思いつく限りの、ありとあらゆる場所をさまよった。
とにかく一人になって落ち着きたくて、
だけどどうしてか、どこもかしこも居心地が悪くて。
どこにも、私が隠れられる場所なんかなくて。
怖くて怖くて怯えながら、
このまま帰ってしまうのはもっと怖くて、
途方に暮れて、校内を歩き回った。
だんだんすれ違う生徒が少なくなって、
昼休みが終わっていた事に気づく。
・・・もう一回、確かめてみようか。
それとも、
そうだ、タカオちゃんがちゃんと授業に出てるかどうかを見て、
先生が屋上かどっかにいるのを確かめれば、・・・
それから、
それから・・・
「げ。今日、由利こずえが来てるって、ほんとだったんだ。」
聞き覚えのある声が昇降口に響いた。

