先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】




数学科室は、
ちょっと遠かった。



私はガラッと勢いよくドアを開けようとして、


・・・開けようとして、


思いとどまった。




・・・・・・なんで、このなか真っ暗なの?


なんでドアが、閉まってんの?


鍵がかかってるのかどうかはわからない。


そんなに力を入れてなかったのは確かだけど、

だけど、スライド式のドアって、こう、

すんなりと、横に滑るもんじゃない?


中の様子は、全然見えない。



いるよね?タカオちゃんと先生。


・・・た、たてつけが悪い、のかな。


だけど私はどうしても、

ドアにかけた手に
力を入れることができなかった。



行き場を失った手が、
重力に負けてドアから離れる。



カタカタと、体が震えて足がすくむ。


ぎゅーっと内臓が、
下に引っ張られていく気がした。