開き直ってぐるりと教室を見渡すと、 さらに数人が顔を上げてこちらを見た。 吉田に橋本、川島、高田、 えーと、 えーと・・・ 増殖し続ける名前の羅列にまぎれて、佐藤君と目が合った。 少し離れたドアの辺りで、 振り返ってこちらを見ている。 これからお昼にでも行くのかもしれない。 その口が動いて、「ばーか。」と言った。 ・・・やっぱ性格悪いよ、あいつ。