先生+生徒-学校【67頁】+【160頁】



「アヤ、彼氏が女友達と切れなくって、手を焼いてんだよ。」

にやにや笑いながら、鈴木さんがこっそりと教えてくれる。

「自分が、そいつが彼女に振られた瞬間狙いで、

友達からなんとか昇格しただけに。」

「そこ、余計なこといわない!」

立ち上がって綾瀬さんがびしっと指をさす。

アヤの指先をよけるように
私と鈴木さんが笑い転げると、

その動きに合わせて、
彼女達が無自覚に作ったバリアが、分散して破ける。


ずっと様子をうかがっていたらしいクラスメイトの一人が、

それを察知して、寄ってきた。



「ねえねえ、その話もっと聞きたい。」


えーと、誰だっけ、この子。
長谷川さんだっけ。



この子とも話したことが一度もないけれど、

そうダイレクトに切り出されちゃ、
断るのもカドがたつもんね?


おにぎりを包んでいたアルミを丸めながら、

私はあいまいに頷いた。



その途端、更に二、三人が後ろから顔を出す。

えーと、木村君に中山さんに、佐々木君。



はいはいはい、
よってらっしゃい、みてらっしゃい~。


こうなりゃとことん、お相手しますよ~。