「だってさー、実際に教え子、つまり自分と付き合ったわけでしょ!?
前例があるわけじゃん、言ってみりゃ前科が!!
んで、旦那の職場には毎年ぞくぞくと若い子が補充されるわけじゃない?
絶対、浮気するんじゃないか、
気が気じゃないって!!」
「あはは、なに熱くなってんの、アヤ!」とウケるのは、田中さん。
「それ、そこからまたアヤのカレシのグチに持ってく気でしょ?」
と、かの綾瀬さんに、ズバッとつっこむのは斉藤さん。
「だって聞いてよ、斉藤ーー!!」
話題が話題だけに食いつくわけにもいかない私は、
斉藤さんにすがりつく綾瀬さんを眺めながら、
だけど妙に感動していたりした。
おお・・・、「オンナ」だな、綾瀬さんは。
そんな風に思ったこと、なかったな。
というかそんな風に考える子、今まで私の周りにいなかったな。

