「由利さんの席そこだっけ?
じゃあ、そことそこの机、くっつけよ。」
「あと誰がいるの?」
「えーと、・・・」
そのまま綾瀬さんとおしゃべりを続けながら、
私はタカオちゃんに向かってピースした。
ようやくタカオちゃんが
数学科室に向かって歩き始める。
その背中を笑顔で見送りながら、
私はしばらくピースを続けた。
「あとはー、田中と鈴木と斉藤。」
綾瀬さんがそう言いながら、
椅子に座ってお弁当を広げ始める。
どーも。と、背後からぶっきらぼうな声がいくつか聞こえて、
私は固まった笑顔のまま、
首だけでぎこちなく振り向いた。
くっつけたばかりの席に、
彼女達がどかどかと座る。
机がずれて、
ギシギシと椅子がきしんだ。
全員、デカイ。(態度が)
そして私、誰とも話したことない。
田中さんが突っ立ってる私を見て、
空いてる席に目で促す。
うん、そうね、
それ私の机よね。
・・・・・・昼休み終了まで、あと30分か。

