真剣にじっと見つめると、
先生もまじまじと私を見返す。
「あー・・・まあ、最近は女のピン芸人も結構売れてるしなあ。」
「そっちじゃない!!」
んーっと、かすかにうなりながら、
先生は天井を見て、
窓の外を見て、
足元を見て、
最後に私を見た。
「想像した。」
「した?」
「将来ビッグになったユリが、
テレビ番組で「お世話になった恩師です」って俺を紹介するとこまで想像した。
てことは、だ。
もしもそんな未来になっても、
俺はやっぱ、ユリの先生だろ。」
なんだそりゃ・・・!!
「どこをどう間違っても、先生だけは呼ばないよ!!」
なんだか、
胸の中でふわふわとあったかいものが
はずんでいるのを感じながら、
私はこみ上げてくる笑いをかみしめる。
・・・ほんとに。
どこまでわかってるんだろうなあ、この先生は。

