だってキミが好きだった









「……え、何よ青柳さん」







クラスに彼はいないけど。



それでも少しうるさい。




だけど、聞こえたみたいだ。




ビクリと彼女達の体が震えたのが見えた。






「……さっきの言葉、本人が聞いてたらどうするの」






自分でもいつもより低い声が出てるのが分かる。



でもだって、許せない。






「彼……千早くん、傷付くよ?」






誰にも気づかれないように、グッと拳を握り締める。



今の彼との関係がもどかしい。



もし私が、私達が。



前みたいな関係だったら。




それなら、言うことができるのに。





“ふざけるな”





そう、言えるのに。