「……本当に何でもないから、ね?瑞希もあるでしょ、一人になりたい時とか」
「……ないことは、ないけど」
「でしょ?それと同じだよ」
「……分かった」
しょんぼりしている姿を見ると、申し訳なく思う。
……ごめんね。
本当は瑞希と食べたいんだけど……。
そう思い、チラリと目線を反対側の席に向ける。
その席に座っている筈の人物は、いない。
「……ごめんね」
「……ふんっ、菫なんか知るか!泣いてやるー!しくしくしく……」
「……」
「……ちょっとー、反応してよー」
「……あぁうん。ごめん」
「……本当に泣きたいんだけど」
「嘘、ごめんって」
本当に泣かれるのは困る。
そういうの、慣れないから。
「嘘だよ、泣かないって!それより、一人で食べるってことは……どっか行くんでしょ?購買とか?あそこテーブルとかあるし」
「まぁ流石に教室で一人は寂しいからね。購買行くかは分かんないけど」
「そっか。んまぁー、行ってらっさい!」
「行ってらっしゃい、ね?」
「そんな面倒くさいことどうでもいいじゃないか」
「んー、はいはい。それじゃあ、行ってきます」
「あいよー」
