だってキミが好きだった








なんで、どうして。





どうしてここにいるの?






「…景山 千早」



「おいおい、それだけかー?何か言いたいことないのか?言っていいんだぞ」






そう言われた彼は、相変わらずその瞳にクラスを映したまま、ただ口を閉ざす。



まるで、クラスの奴等を観察しているように。



でも。もし目に映る彼が本当にあの“彼”なら。







――――その右目に、光は無い。