続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

「先生はいつから学校なの?」

『明日』

「そっかぁ。先生、どの学年受け持つの?」

『1年』

「葵みたいな子、いるかな?」

『嫌だな。お前みたいな面倒くさい奴が入って来たら』

「先生ひどい!葵のことそんな風に思ってるの?」

『いや。かわいい彼女だって思ってる』

「…」

何も言えなくなる私

電話越しには先生の笑い声が聞こえてくる

『どうした?神崎、照れてんのか?』

「先生のバカ…」

『そんなバカを好きになったのはどこのどいつだよ』

「…」

『おい、黙るなって』

「ねぇ、先生っていつから葵のこと好きになったの?」

『あ?今そんな話なんてしてねぇだろ』

「いいから言って」

『また今度な』

「今度って?今度っていつ?」

『さあな。気が向いたらな。じゃあ、もう遅いから切るぞ』

「うん…」

少し納得がいかなかったけど仕方なく言った

『またな』

「うん、バイバイ。先生大好きだよ」

『俺も』

私は電話を切った

明日も仕事があるからもう寝よ…

ケータイを枕元に置いて眠りについた