続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

家に帰るとママが走ってリビングから出て来た

「どうだった？」

「いい人ばかりだったー」

「ふぅー。よかったぁ心配だったんだよ」

ママは胸を撫で下ろして言った

「心配し過ぎー」

私はそう言って自分の部屋へと向かった

それから着替えてからご飯を食べお風呂にも入ってから

自分の部屋のベッドに寝転ぶ

先生にメールを送る

“おやすみなさい”

たったそれだけ

先生とは1週間近く会ってない

ヴーヴー

先生からのメール

“今、電話できるか？”

先生からそう返信が来た

“大丈夫だよ”

そうメールを返してすぐにケータイが鳴った

「もしもし」

『俺だけど』

「知ってる。どうしたの？先生から電話なんて珍しいね」

『今日から仕事だろ？どうだったんだよ』

「みんないい人だった！」

『そうか…でもバイクショップって男ばかりだろ？』

先生…

それが心配で電話して来たんだね

「うん、まぁね。店長さん以外はみんな男の人だよ」

『そうか…』

「大丈夫だよ、先生。葵が大好きなのは先生だけだから」

『…』

黙り込む先生

「ちょっと黙らないでよ！恥ずかしいじゃん」

『恥ずかしいのこっちだ！馬鹿野郎』

なんだ、照れてるだけか

私はそう思いなから先生と話していた