続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

「葵ー!」

紗英ちゃんが手を振って歩いてくる

「紗英ちゃん!」

「航平、グレープフルーツジュースね」

近くにいる航平に紗英ちゃんは言った

「了解でーす」

航平はカウンターへと歩いて行った

「いいもん食べてるね」

「零乃さんの新作ー零乃さん!紗英ちゃん来たよ」

私は零乃さんに向かって言った

「零乃さん、あたしにもちょうだい!」

そう言うと零乃さんは紗英ちゃんのフルーツゼリーとグレープフルーツジュースを持ってきた

「はい」

紗英ちゃんはフルーツゼリーを食べた

「おいし!さすが零乃さんだね」

「ハハ!紗英ちゃんは本当口が上手いね」

零乃さんは笑っている

「しぃと千波遅いね」

私が言った

「千波が遅いのはいつものことだけど、しぃが遅いのは珍しいね」

「うん」

「ってか、今日はどうしたの?」

「2人が来てから言う」

私は笑いながら言った

「うわ…気になる。早く来ないかな」

紗英ちゃんはジュースを飲みながら言った