「先生…大好き…大好きだよ…」

先生の胸に顔を埋めながら私は言った

先生がなんて言ってくるか

怖かった…

「神崎」

私は少し顔を上げた

顔を上げた瞬間に

先生が私のおでこに軽いキスをした

びっくりして目を瞑ってしまった

「先生…」

「涙おさまったか?」

「なんで…キス…したの?」

「お前は本当にバカだな」

先生が目を逸らす

私は先生をジッと見た

「はぁ…お前と同じ気持ちだからだよ…」

「葵と同じって…」

「俺もお前が好きだよ」

先生の一言でまた涙が溢れる

「本当?」

「本当だよ」

「嘘じゃない?」

「嘘じゃねぇよ」

嬉しい…

やっと、この日がきたんだね…

夢にまで見たこの日が

「先生、もう一回好きって言って」

「嫌だ」

「意地悪…」

先生は笑っていた

私もそれにつられて笑った