「葵、矢沢先生に会いに行くの?」

しぃがカラオケBOXへの移動する途中に言ってきた

「うん。夕方に行くよ」

「久しぶりだもんねー」

その後はいつも通りくだらない話をしていると

カラオケBOXに着いた

数人で部屋に入った

「葵ー何歌う?」

クラスメイトの1人が私に聞く

「何にしよう」

私は迷いながら曲を入れた

何曲か歌ったが気分が落ち着かなくなり何度もケータイを開き時間を確認する

気を紛らわせるために歌っても落ち着かない

「葵ちゃんって歌上手いねー」

クラスでもあまり話したことのないチャラい男子が言う

「別にそんなことないよ」

名前…

なんて言ったけ

思い出せないや…

まぁ…いいか

「葵ちゃんって彼氏とかいるの?」

他の子が歌っている間にそのチャラ男は言ってくる

定番すぎる質問を…

「いないけど」

「俺、立候補しちゃおうかなー」

勝手に言ってろ

先生からうつった口の悪さは相変わらず直らない

「…」

無視してケータイを開く

さっきから10分しか経ってない

「おい、無視?」

しつこいなぁ!