続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

学校に着くと下駄箱で後輩が駆け寄って来た

「先輩!これ胸に付けるお花です」

そう言って私の胸に花を付ける

「ありがとね」

私は後輩に手を振り階段を上がって行った

教室に着くと紗英ちゃんやしぃ達はもう来ていた

「おはよー」

少しの間4人で話していると

「今日でもう終わりなんだね…」

そう切り出したのは千波だった

「うん。いろいろあったね…」

紗英ちゃんも何かを思い出すように言った

「卒業かぁ…」

「早いなぁ」

ここで先生と出会った

そんな先生はもうここにはいない…

私が3年になった春に先生は学校が移動になった

ガラッ

私がそんなことを考えていると教室に小松先生が入って来た

「今から体育館に移動する」

小松先生は教卓に立ち言った

もう始まっちゃうんだ

私はシューズを持って体育館へと歩いて行った