続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

列に並んでいる間は

テンションが高い葵と低い先生の差がすご過ぎる

ずっとキャーキャー叫んでいる葵に対して先生は

はぁ…とため息を吐いている

「次は先頭じゃないといいね?」

「ああ。次も先頭だったら俺、乗らねぇからな」

「はいはい。わかったよ」

列は行列

「なあ。全然列進んでねぇよな」

「え?進んでるよぉ」

そんなにイヤなんだ…

「先生、大丈夫だよ!なんかあったらまた葵が手ェ繋いでいてあげるからね」

「何言ってんだよ」

…もしかして、あのとき先生

無意識だったの?

「先生、さっきのジェットコースター。ずっと葵の手ェ握りしめてたよ」

「嘘だろ?」

「本当だよ」

「はぁ…マジかよ…」

そんなくだらない会話ばかりしている私達