続・一途な彼女と意地悪な彼の物語

「あー!楽しかったね!」

私が言うと

「死ぬかと思った…」

「大げさだなぁ…先生は」

「マジだって」

そんな話をしながら次のアトラクションを探す

「先生!あれにしよ!」

私は一回転するジェットコースターを指さす

「また、ジェットコースターかよ!」

「先生は何か乗りたいやつあるの?」

「…別にねぇけど」

「じゃあ、決定ね!」

私は先生の手を引く

「お前さ、女なんだからもっとかわいいやつ乗りてぇとか思わねぇの
?」

「かわいいやつって何?」

「メリーゴーランドとか」

「うん…それから?」

「コーヒーカップとか」

「先生がメリーゴーランドやコーヒーカップ乗ってたらウケるんだけど!」

「おい…」

先生の低い声が聞こえた

「ごめんごめん」

そう言うと先生は少し笑って歩いていった