そんな生活を1週間ほどが経ち

仕事にもだいぶ慣れた頃だった

仕事を終わらせて家に帰ろうと駐車場に行くと

「あ、隆弘君。何やってんの?」

私のバイクの隣に立っている隆弘君

「葵。話があるんだ」

「話?何?」

私は隆弘君をよけてバイクにまたがる

「俺…葵が好きだ」

「は?葵が好き?」

隆弘君、何言ってるの

「俺と付き合ってくれ」

「葵、彼氏いるって言ったよね?」

「でも、俺は好きなんだ」

「会って1週間ぐらいしか経ってないんだよ?」

「一目惚れだったんだ」

「ごめんなさい」

私頭を下げた

「彼氏が好きなの」

「俺!絶対葵の彼氏より葵のことが好きだ」

「彼氏以上に好きになれる人なんていないって思ってるから!」

私はそれだけ言ってバイクを走らせた

告白されちゃったよ…

それも隆弘君から

先生以外に好きな人ができるわけないよ…

先生に秘密に…

するわけにはいかないよね

夜、電話してみようかな