「えっと去年は17個もらいましたよ」

えっ、17個?

そんなに貰ってるの?

何か意外。

「17個も貰ってるの。康太君、モテるねぇ」

「全然ですよ」

私は、食べ終わった食器を運んでローファーを履いて家から出た。

「おい。愛歌、俺を置いて行くなよ」

康太が後から家を出て来た。

「康太がお母さんと話してたから先に出ただけ」

私は、正直言って拗ねていた。

康太がそんなに貰ってたと知らなかったから。

「何か愛歌、拗ねてない?」

「気のせいだよ。学校行かないと遅刻するよ」

私は、そう言って早足で歩いて行った。

「おい、愛歌。待てって」

康太が後ろからついて来た。

何か腹立つんだよね。

康太が知らない女の子にチョコとか貰ってるのを聞くと。

学校に着いた。

「じゃあーな」

「うん」

私は、教室に入った。

「愛歌、おはよう」

「おはようやー」

詩織と亜由だった。

「おはよう」

私は、2人に言った。