あれから2週間とちょっと経った。

康太にちょっと手伝ってもらって何とか全部書く事が出来た。

ファンレターを読んだり書くのに1ヶ月も経った。

ちょっとかかり過ぎたかな?

高岡さんにさっそく伝えないと。

私は、高岡さんのケータイにかけて見た。

初めて私からかけるから緊張する……

プルル……

「あっ、愛歌ちゃん? ごめんね」

「あのファンレター全部書き終えたんですけど、どうすればいいですか?」

「じゃあ、今から私が向かえに行くわね。ちょうど新しい仕事もあるしね」

「あっ、はい」

「じゃあ、ちょっと待っててね」

高岡さんは、そう言って切った。

ピンポーン……

あっ、高岡さんかな?

ガチャ

「あっ、高岡さん」

「愛歌ちゃん、そのダンボール貸して」

「えっ、私持てますよ」

「ダメダメ。モデルがそんな思いの持ったら。私、こう言う仕事もう何年もしてるんだから大丈夫わよ。見ていて」

高岡さんはそう言って私が持ってたダンボールを軽々持ち上げた。

「高岡さん、すごい……」

「まあね。じゃあ、乗って」

私は、高岡さんの車に乗った。

「ファンレター書くの大変だった?」

「はい。でも、ファンレターもらって嬉しかったです。心が温まったって言うか元気をもらったんです」

「そっか。やっぱり愛歌は、心が綺麗だね」

高岡さんが言った。