まだ若いお姉さんだった。

「あの私達に何か用ですか?」

「そう。あなたに」

えっ……私に?

「私に何か用ですか?」

「ちょっと場所変えてもいい?」

「はい」

私と康太は、お姉さんについて行った。

喫茶店に入った。

「ご注文は、何になされますか?」

「私は、コーヒーで。愛歌ちゃんと康太君も頼んでいいのよ」

お姉さんが言った。

何で私と康太の名前を知ってるの?

「あの何で私と康太の名前を知ってるんですか?」

「ずっと愛歌ちゃんと康太君の会話聞いてたから」

「そうですか。じゃあ私は、オレンジジュースで」

「俺は、コーラーで」

「はい。かしこまりました」

「あのジュースなんかおごってもらっていいんですか?」

「いいのよ。私がここに連れて来たんだから。愛歌ちゃんも康太君も気を使わなくていいのよ」

「「ありがとうございます」」

私と康太は、同時に言った。

「それでさっそくなんだけど、私こうゆうもので」

お姉さんは、私と康太に名刺を見せた。

私は、驚いた。

えっ……あの有名な六本木ヒルズの人が私に?

チラっと康太を見るとやっぱり驚いてた。

「あの何で私なんかに?」

「私は、あなたに直感を感じたのよ」

「何で私何かに? もっときれいな人いっぱいいますよ」

「愛歌ちゃん、もっと自信持って。私は、あなたがいいと思ってスカウトしに来たのよ。それにね、ただモデルは、きれいなだけじゃダメなの。心もなきゃーね。
私は、愛歌ちゃんに心があると思うの」

心が私にある?

何かよく分からないな~。