「いただきます」
皆、言った。
私は、唐揚げとサラダをお皿に詰めた。
「愛歌ちゃん、しっかり食べてね」
「はい」
私は、唐揚げを食べた。
おいしい♪
サラダも食べた。
サラダもおいしかった。
私は、すぐに自分の皿にあったのがなくなって取ろうとした。
康太と同じのを取ってた。
「愛歌、それ俺が取ろうとしたんだよ」
康太は、言った。
「康太、唐揚げならいくらでもあるだろ。愛歌ちゃんは、お客さんなんだから」
「しょうがねぇな」
康太は、別の唐揚げを取って皿にのせた。
いいな。
こう言うの。
私は、お母さんと2人だけだからお父さんが居る康太を羨ましく思った。
あれ?
今、思ったけど何で私のお父さんは居ないのかな?
私、何か忘れてる?
気のせいかな?
気にしないようにした。
「御馳走様でした」
私は、食べ終わった皿を運んで行った。
「じゃあ、私そろそろ帰ります。おじゃましました」
私は、言った。
「もう、帰るの? もうちょっと居たらいいのに……」
「お母さんも待ってると思うから」
「そう? じゃあ、また来てね」
「はい」
「康太、愛歌ちゃん送ってあげたら?」
「いいです。家、近いし。じゃあ、おじゃましました」
私は、そう言って帰って行った。

