えっ……? あの時ってもしかして私が冷たくした時?

何だ。

よかった。

私、嫌われてなくて……

「何だ。よかったー」

私は、そっと胸を撫で下ろした。

「よかったって?」

「康太に嫌われてなくてよかったって事」

「俺が愛歌を嫌いになるわけないだろ」

「本当?」

「そうだよ」

ちょっとスッキリしたけど、まだスッキリしてない事がある。

「康太、もう1つ聞きたい事あるんだけど……」

「何を?」

「康太にラブレター渡してた子と付き合ってるの?」

私は、気になって聞いて見た。

「付き合うわけないだろ」

「じゃあ、何であの時私には目を逸らしたのにその子とは、仲良く話してたの?」

「それは、言えない」

「何で?」

「何でも」

康太は、あっさり答えた。

「じゃあ、もういい。それより、私モデルする事にしたの。それで此間初めて撮影があってそれがね今週の土曜日に発売するピチピッチって言う雑誌に載るの。康太にもあげるね」

「モデルする事になったんだ。頑張れよ!って言うか愛歌写真嫌いじゃなかったっけ?」

「それは、カメラを違う人と思ってして見たの」

「誰を?」

私は、その言葉でまた顔が赤くなった。

本人の前に言えるわけないじゃん。

「内緒」

私は、ニンマリ笑って言った。

「気になるだろ」

「康太が教えてくれたらね」