私が泣きやむと詩織は、言った。
「お母さんには、モデルの事言ったの?」
お母さんかあ。
そう言えば、まだ言ってない……
「まだ、言ってない……」
だってお母さんにモデルの事言っても何言うか分からないもん。
「そっか。愛歌、モデルやりたいんでしょ? だったら早くお母さんに言った方がいいよ」
「うん……」
詩織は、私の事やっぱりよく分かってくれる。
私、今までモデルをやりたいと思わなかったのに何でモデルをやりたいと思ったのかな?
きっと皆のおかげだよね。
皆には、感謝しないと。
どうしようかな?
先に康太に言おうかな。
「詩織、今日康太に話あるから先に帰ってくれる?」
「うん、いいよ。モデルの事でしょ?」
「うん」
そして私は、康太のクラスに行った。
教室には、すぐ康太が居た。
あれ?
康太だけじゃない。
康太の周りには、女の子が居た。
1人の子が康太にラブレターを渡してたのをはっきり見えた。
康太は、それを受け取っていた。
康太の周りの男がからかっていた。
康太は、「うるせぇ」と言って照れていた。
もしかして康太は、あの子と付き合うのかな?
そう考えたら急に胸が痛くなった。
ドキッ
あれ?
何でだろう?
胸が痛いよ……
私は、その場から去った。
そして人気が少ない所で泣いた。
何で涙が出るんだろう?
私は、まだこの気持ちに気づいてなかった。

