私は、毎日こんな高校生活が楽しかった。

一緒に話したり、笑ったり帰ったり出来るのが……。

私は、普通の高校生で居たかった。

あの時までは……

まさか写真嫌いと男嫌いな私がモデルをするなんてまだこの時は、思ってなかった……

昼休み―

私と詩織は、いつも机を並べて一緒に食べる。

私は黙々と食べてたら詩織が突然言った。

「ねぇ、愛歌。私、モデルの仕事とかに興味あるんだ。だから、このオーディションに応募しようと思うんだけど、どうかな?」

「詩織なら受かると思うよ」

「そっか。愛歌は、写真嫌いだから受けないよね」

「私がモデルとかしないよ。だって私は、写真と男嫌いだから」

「何で写真と男嫌いなの?」

そう。私は、写真と男が嫌い。

親友の詩織も幼なじみの康太にも理由は、言ってない。

それは、私が中2の頃―

私は、1人で帰ってた。

その時、「ねぇ、君。写真撮りたいからちょっといいかな?もちろんお金は、出すよ」

私は、その時お金がほしくてつい「うん、いいよ」と言ってしまった。

「じゃあ、ちょっと事務所まで来てくれるかな?」

「うん」

私は、黙ってそのおじさんに着いて行った。

「ここだよ」

着いた時は、古い建物だった。

私は、おかしいなあと思ったけどお金もらえるならまあいいかっと思ってた。

中に入ったらおじさんと私以外に誰も居なかった。

「ねぇ、おじさん以外に誰も居ないの?」

「ああ、今日はね。みんな、もう帰ったんだよ」

「そっか」

「じゃあ、撮るからちょっと制服脱いでもらおうか?」

えっ……制服を脱ぐ?

「あの制服で撮るんじゃないんですか?」

私は、聞いて見た。