この事務所も私がモデルとしていろんな仕事をここでした。

最初は、写真嫌いできっぱり否定してたけど、いつの間にかモデルをやりたいと思った。

初めてこの事務所に来た時は、緊張して不安もあった。

だけど、段々なれて来てモデルの仕事が楽しいと思った。

でも、私はモデルの仕事じゃなくて勇輝を選んだ。

だから今日でこの事務所を見るのも最後だと思ってた。

高岡さん、ごめんなさい……

私に色々として下さってありがとうございました。

私は、頭を下げて手紙を置いて家へ帰った。

家へ帰ってアメリカ行きの準備をした。

コンコン―

「愛歌、入るわよ」

お母さんがそう言って部屋に入って来た。

「愛歌、何その荷物?」

お母さんが私に聞いて来た。

「お母さん、ごめん……私、明日アメリカに行く」

私は、言った。

「アメリカって何の冗談? モデルの仕事もしてるし、学校だってまだあるでしょ」

お母さんが言った。

「突然こんな事言ってごめんね……でも、もう決めたの」

私は、言った。

「康太君とかにはもう言ったの?」

「まだ、言ってない」

私が言うとお母さんは、「康太君の気持ち、考えた?」と言った。

「えっ……?」

私は、言った。

「愛歌が勝手に決めて康太君の事は、考えてないんだ。康太君もきっと愛歌がアメリカに行くと知ったら悲しむわよ」

お母さんが言った。

「康太には、悪いと思ってるよ。でも、康太と別れてアメリカに行くの」

「康太君の事、好きじゃないの?」

お母さんが私に聞いて来た。

「私、モデルの勇輝が好きなの……今、やっと気づいたけど……」

私は、言った。