私が行った場所。

そこは、康太と毎朝行った学校……

学校では、いろんな事があったよね……

よく2人でこの校門を飛び越えて担任に怒られたよね?

もうあれは、出来ないんだ……

そう思うと寂しい……

康太と1度だけ学校に行く時康太が言ったよね?

「いいの? その自転車。人の物じゃ?」

私が言うと康太は、「いいんだよ。ちょっと借りるだけだし」と言って康太は、私に手を差し伸べてくれた。

私は、その手を差し伸べて後ろに乗った。

康太と初めて2人乗りをした。

楽しかったあの日。

あれももう出来ないんだ……

2人で新学期の時、よく賭けをしたよね。

同じクラスになるか違うクラスになるか。

もちろん、私ばかり負けてたけどね。

康太とは、いろんな思い出がある。

康太が他の女の子に告白されたのを見てやきもち焼いたり、他の子と付き合っててショックを受けたりいろんな思いをした。

でも、私は康太を好きになって後悔はしてない……

でも、康太はどう言うかな?

私の事を軽いとか思うかな?

でも、康太には言わなければいけない……

例え康太に軽い女だと思われても……

でも、私はあの人を失いたくない……

あの人のそばに居たいの……

だからごめんね……康太……

次は、あの公園に行った。

私は、ベンチに腰を降ろした。

ここで康太と結ばれたんだよね?

お互いの気持ちを伝えて。

この公園もいろんな思い出があった。

詩織が初めて私を頼ってくれた事。

康太とすれ違った事もあった……

この公園は、私にとって大切な公園……

私は、ブランコに乗った。