あれから数ヶ月経った。

季節は、4月。

桜が綺麗に満開に咲いている。

今日から高校3年生。

早いようでもう3年生になる。

クラス替えもあるし、ちょっと不安……

「おい、愛歌起きろ」

康太は、あいからわず私を起こしに来てくれる。

「ん……」

私は、いつも眠たそうな顔して目を擦って起き上がる。

「今日から新学期だから早く着替えろよ」

康太は、そう言って下に降りた。

私は、制服に着替えて下に降りて椅子に腰を下ろして朝食を食べた。

「康太君、今日から新学期ね。愛歌と同じクラスになれたらいいんだけど……」

お母さんが康太に言った。

「そうですね。でも、俺の勘だと同じクラスにまたなると思います」

康太が言った。

「康太君は、そう思うんだ。愛歌は、どう思う?」

お母さんが私に聞いて来た。

新学期になるといつもクラスの事を聞いてくるお母さん。

「私は、違うクラスだと思う」

私は、朝食を食べながら言った。

「だって。まぁ、康太君と同じクラスになるか違うクラスになるか楽しみだわ」

お母さんが言った。

「お母さんが楽しいってどうする」

私は、言った。

「あら、いいじゃない。お母さんも高校生の時、いつもクラス替えの時誰と同じクラスになるとか楽しみにしてたわ」

お母さんがそう言うと康太は、「おばさんの言う通り、クラス替えってわくわくするな」と言った。

やっぱり康太とお母さんって気が合う。

私は、別にクラス替えが楽しみとは思わないけど……

「じゃあ、愛歌。また、賭けをしようぜ。俺と愛歌が同じクラスか違うクラスか。当たらなかった方が昼飯おごるって言う事で。1年前もしたよな」

康太が言った。

また、賭けか。

康太って賭けが好きだからな~。

「うん、いいよ。じゃあ、今度こそ私が勝つから」

私は、そう言って食べ終わった食器を交わした。