康太が私の頭に手を回して来た。

段々康太が私に顔を近づけて来る・・・・・・

そんなに見つめられたら緊張する・・・・・・

私は、顔を真っ赤にしながら目を閉じた。

2人は、海の音が止まった時唇がそっと重なった。

康太との初めてのキス・・・・・・

康太は、唇を離して照れくさそうに言った。

「俺、いつも愛歌にからかうばかりするけど愛歌の事、すげぇ好きだからな」

私は、その言葉を聞いて嬉しかった。

涙が出て来た。

「愛歌、何で泣いてるんだよ? 俺、何かした?」

康太が心配して私の顔を覗き込んだ。

「嬉しくって泣いてるの。康太の鈍感」

私は、言った。

「そっか。愛歌、俺他の男見たいにあまりこう言う事言えなくてごめんな。そのさ、照れるし・・・・・・」

康太が頭をポリポリかきながら言った。

「ううん・・・・・・私は、康太の事よく知ってるよ。シャイで口は、悪いけど優しいって」

私は、言った。

「愛歌、褒めすぎ・・・・・・俺も愛歌の事、よく知ってる。愛歌は、負けず嫌いで泣き虫でやきもち焼きで優しいって事を」

康太が言った。

「康太・・・・・・」

私は、康太に抱きついた。

康太も抱きしめてくれた。

そして私の頭を優しくなでてくれた。

ホラッ、康太は優しい。

私と康太は、修学旅行でお互いの気持ちを素直に言った。

修学旅行は、あっと言う間に経ってもう帰る日が来た。

修学旅行は、楽しくて仕方なかった。

でも、修学旅行が終わるのが寂しかった。

私の高校生活でこの修学旅行は、一生忘れない。

私の大切な思い出となるから。