ピンポーン……

私は、勇気を出してインタンホーンを鳴らした。

ガチャッ

お母さんだった。

「愛歌、どこに行ってたの? 心配したんだから」

お母さんが抱きしめて来た。

「お母さん、ごめんね……」

「じゃあ、俺はここで。じゃあーな。愛歌。頑張れよ」

勇輝は、そう言って帰って行った。

私は、家に入ってお母さんに真実を聞いて見た。

「バカね。愛歌は」

お母さんが言った。

私は、その言葉の意味が分からなかった。

「お母さんが迷惑だと一度も思ったことは、ないわよ。だって愛歌は、私の娘見たいなもんでしょ」

お母さんが言った。

「お母さん……」

私は、涙を流しながらお母さんに抱きついた。

拓哉と勇輝のおかげで真実を聞ける事が出来た。

拓哉、勇輝ありがとう……

「そう言えば、皆心配してたんだからちゃんと言いに行くのよ」

「うん」

私は、皆の家に行った。

康太や詩織や亜由や高岡さんも皆、心配してた。

だからこれからは、もっと頑張らないと。