拓哉は、私の隣に腰がけた。

「俺、これからバイトあるから行くけど、愛歌は何しとく?」

拓哉が私に聞いた。

拓哉、バイトあるんだ。

そんなにお金が必要なんだ。

「ねぇ、拓哉。借金ってどれぐらいあるの?」

私は、拓哉に聞いた。

「借金は、500万」

ごっ500万?

そんなに借金あるんだ。

私も何かしてあげたい。

ここに居させてもらってるし……

「私、ちょっとお金あるし貸してあげる」

私は、言った。

拓哉は、あっさり「いい」って言った。

「何で?」

私が聞くと拓哉は、「自分の力で返したいから」と言った。

拓哉、いっぱいバイトして頑張ってるんだね。

「じゃあ、俺行くから。これ一応鍵。どこか出かける時、閉めてポストにでも入れてて」

拓哉が私に鍵を渡した。

「うん。バイト、頑張ってね」

「おう」

拓哉は、そう言って家から出て行った。

私は、1人拓哉に何か出来るか考えてた。

あっ、そうだ。

私もバイトして拓哉にここに居させてもらってるお礼をしよう。

私は、家から出て鍵をしめてポストに入れた。

私は、本屋に行った。