私は、疑問に思った。

私、小さい頃何か忘れてたのかな?

思い出せない……

「愛歌……」

小さい頃、私の名前を呼んでたお母さんは____

今、やっと思い出した。

私のお母さんは、お母さんじゃないって言う事。

お父さんが宗助さんって言う事。

私は、次々と蘇る過去に頭が痛くなって来た。

「ぅ……う……」

頭が割れるほど、痛い。

どうして思い出したくないのに思い出すの?

どうしてお母さんは、黙ってたの?

お母さんが今まで優しくしてくれたのは、私がお母さんに捨てられたからだよね?

もう、私は重みになりたくない……

だから……私は……

私は、1通の手紙を置いて家から出てひたすら遠く走って行った。

その手紙の内容は____

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Dearお母さんへ

いつも優しくしてくれてありがとう!

でも、お母さんは私の本当のお母さんじゃないよね?

今、思い出したの……

お母さんは、やっぱり宗助さんと何かあったんだよね?

お母さんの事、全然分かってあげられなくてごめんね……

いっぱい面倒かけてごめんね……

だから私は、この家を出ます。

今まで本当に私を育ててくれてありがとうございました。

どうか私を探さないで下さい!

こんな自分勝手な私をどうか許して下さい……

              from愛歌
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お願いだからもう誰も私を探さないで……