「よしっ、これでいいだろ」

康太は、自転車を元に戻して置いた。

「じゃあ、またな。愛歌」

「うん。また、明日ね」

康太に手を振って私は、家に入った。

「お母さん」

あれ? お母さん、居ない?

ん? 机に上に手紙が置いてある。

私は、その手紙を読んだ。

スーパーとか銀行に行ったんだ。

あっ、冷蔵庫の上から何か落ちそう……

私は、急いで椅子の上に上がってそれを受け止めようとした。

ドン―

あっ、落ちちゃった。

私は、それを拾った。

これアルバム?

そう言えば、私アルバムとか一度も見た事がない。

見て見よ。

私は、ペラペラとアルバムのページを捲った。

あっ、お母さんまだ若い。

お母さんってこんな感じだったんだ。

プッ

全然、変ってないじゃん。

私は、思わず笑いが出た。

私は、興味津々でどんどんアルバムのページを捲った。

えっ……?

私は、それを見て手が止まった。

何で一枚も私の写真がないの?

それにお母さんの隣に居る人って宗助さん?

私よりちょっと年上な女の人は、誰?