キンコンカンコーン……

私と康太が席に座るとちょうど予鈴が鳴った。

ギリギリセーフ。

何とか間に合った。

私は、胸を撫で下ろした。

「おい……愛歌」

小声で言ってる康太の声。

康太は、ニカッと笑って私にピースしてくれた。

私も笑ってピースを返した。

授業が終わったら詩織と亜由が来た。

「愛歌と小野君。あいからわずやな」

亜由が言った。

「あいからわずって?」

私が聞くと亜由は、「あいかわらわず仲ええなって思っただけ」と言った。

私と康太って仲いい思われるのかな?

確かに康太とは、毎日学校一緒に来てるし、それなりによくしゃべってるからそう見えるのか?

「そう見える?」

「「うん」」

詩織と亜由が同時に言った。

「そう言えば、愛歌のドラマ毎週見てるよ。いいドラマやな」

「私も見てるよ。亜由の言う通り、いいドラマだね」

亜由と詩織が言った。

そんなにいいドラマかな?

自分が出てるし、何か照れるなぁ。

「そうかな?」

私は、照れながら言った。

「愛歌、今照れてるやろ?」

「あっ、バレた?」

私が言った。