「愛歌、走るぞ」

康太が言った。

「うん」

私と康太は、走って学校に向かった。

でも、いっぱい車が居て混雑してた。

どうしよう……間に合わないよ……

「ねぇ、康太もう間に合わないよ……」

私は、言った。

「よしっ、愛歌あれに乗るぞ」

康太が指を指して言った。

あれとは、自転車の事。

「ちょっ……康太、あれ誰かのじゃないの?」

「大丈夫だって。ほら、後ろに乗れ」

康太は、自転車に乗って私に手を差し伸べる。

私は、その手を取って後ろの席に乗った。

「じゃあ、行くぞ。しっかりつかまってろよ」

康太が言った。

「うん」

私は、しっかりつかまった。

康太は、すごいスピードで自転車をこいだ。

「康太、早っ」

「だろ。俺、こぐのはすごい早いからな」

康太が自慢げに言った。

あっという間に学校に着いた。

「愛歌、降りて」

私は、自転車から降りた。

康太は、そこらへんに自転車を置いた。

「ねぇ、そこに置いてもいいの?」

「大丈夫大丈夫。ほら、急がねぇとあの先生うるさいぞ」

「そうだね」

私と康太は、急いで教室に向かった。