「愛歌、起きろ」

康太がいつも通り起こしに来た。

「ん……もうちょっと……」

私は、寝ぼけていた。

「愛歌、今日から新学期」

康太が言った。

えっ、新学期?

私は、その言葉で起き上がった。

「康太、今日から新学期だっけ?」

私は、康太に聞いた。

「あいからわずだな。待っててやるから早く準備しろよ」

康太は、部屋から出て行った。

私は、制服に着替えた。

「愛歌、おはよう。今日からまた新学期ね」

お母さんが言った。

「うん、そうだね」

私は、椅子に腰がけて朝食を食べた。

「康太君、新学期だけどまた愛歌を宜しくね」

お母さんが康太に言った。

「はい、もちろん」

康太が言った。

何かお母さんと康太って気が合うのかな?

よく話してるけど……

あっ、いけない。

こんな事考えてたら遅刻する……

私は、急いで食べて食器を交わした。

「康太、行こ」

私は、康太の手を引いて外に出た。