お互い言い合ってるけど、詩織と光輝君ってお似合いだな。
私は、自然に笑顔になった。
「愛歌、何笑ってるの?」
詩織が言った。
「別に」
私は、言った。
「じゃあ、最後に観覧車乗って帰ろうよ」
「そうだな」
私と光輝君は、また無言になってた。
「最後なんだから乗ろうよ」
「そうだそうだ。乗ろうぜ」
詩織と康太が言った。
「うん……」
「おう……」
テンションが低い私と光輝君。
「じゃあ、2対2で乗ろうよ」
「うん」
「チケットを出して下さい」
私は、チケットを出した。
私は、康太と一緒に乗った。
いよいよだ。
観覧車って高いから怖い……
私は、ちょっと震えてた。
「愛歌、隣行こうか?」
康太が言った。
「うん……」
私がそう言うと康太は、すぐ私の隣に来た。
何か近すぎて緊張する……
何でだろう……
いつもは、こんなに近くに居るのに……
私は、次第と怖さを感じなかった。