「愛歌、帰ろうぜ」

康太が言った。

「うん」

私は、康太と帰った。

「愛歌、明日から夏休みだけどどっか行かない?」

「康太、詩織がWデートしようって言ってるけどどう思う?」

「篠塚が? でも、篠塚って彼氏居たっけ?」

康太は、知らなかったか。

「うん、居るよ。光輝君だって。私は、前会った事あるから知ってるよ」

「ふーん。いいけど、どこで?」

「遊園地とかは?」

「いいな。じゃあ、篠塚にそう言っといて」

「うん」

よかった。

康太、いいて言ってくれて。

「じゃあーな」

「うん、バイバイ」

さっそく詩織に言わなきゃ。

私は、詩織にかけた。

「あっ、愛歌。康太君、どう言ってた?」

「いいって。で、いつにする?」

「明日は?」

「うん、分かった。明日の何時に待ち合わせする?」

「普通に遊園地の前でいい?」

「うん、分かった。じゃあ、康太に伝えとくね。じゃあ、また明日」

私は、そう言って切った。

明日、遊園地行くんだ。

楽しみ~。

あっ、康太に言わなきゃ。

私は、康太にかけた。