「愛歌、どうした?」
「康太、しばらく学校に行けないの……」
「何で?」
康太、新聞見てないの?
「康太、新聞とか見てないの?」
「うん。それで何でお前んちにいっぱいマスコミ者がいっぱい居るんだよ?」
えっ、もしかして康太今私の家に来ようとしてる?
ヤバイ……
「あっ、君もしかしてAIKAちゃんと噂になってたK君?」
ケータイから聞こえる会話。
「とにかくまた詳しく話すから。じゃあーね。康太」
私は、そう言って切った。
どうしよう……
康太、何て言ってるのかな?
でも、康太は“はい,そうです”と言うキャラじゃないよね?
ああ、気になる。
とにかく先にお母さんに言わなきゃ。
「お母さん、マスコミ者が今家にいっぱい来てるからしばらく学校に行けないの」
「そう? で、愛歌は浮気してるの?」
お母さんが私に聞いて来た。
「するわけないでしょ」
「じゃあ、どっちと付き合ってるの?」
「康太……」
私は、顔を真っ赤にして小声で言った。
「やっぱり康太君か。愛歌が康太君を好きだとなんとなく思ってたのよね。康太君も愛歌が好きだと何となく分かってたわよ。でも、面白そうだから黙ってた」
お母さんって以外に性悪?
面白いとかひどい。
「お母さんてば」
私は、言った。
「愛歌、部屋に行ってファンレターとか書いてれば?」
「そうする」
私は、部屋に行ってファンレターの返事を書いた。