「俺は、行かねぇよ」
「もし、愛歌に何かあったら勇輝君のせいだからね」
「そうだ。お前のせいだぞ。早く言って来いよ」
段々2人に攻められた。
仕方ない。
めんどくせぇけど、行くしかないかぁ。
もし、あの女に何かあって責任ぶつけられたら迷惑だしな。
「分かったよ……」
「じゃあ、愛歌にちゃんと謝ってよね」
「ちゃんと帰りも愛歌ちゃんの家まで送ってやれよ」
「分かったよ……」
俺は、カラオケボックスから出た。
あの女は、まだ居るのかぁ?
俺は、探して見た。
かすかにあの女の後姿を見つけて俺は、あの女の元へ行った。
ぐい―
俺は、あの女の腕を掴んだ。
俺は、ビックリした。
顔を見ると、あの女は、泣いていた。
どうすればいいのかぁ?
やっぱり泣いてるのは、俺が原因だよな?
でも、あの女に今更何て言えばいいのか分からねぇ。
謝るとか恥ずかしいし……
「何であんたが居るのよ」
あの女は、言った。
やっぱりかわいくねぇ。
俺だって居たくてそこに居てるんじゃねぇよ。
「お前の親友と光輝が追いかけろと言ったから来たんだよ」
「もう、いいよ。私、帰るから」
「待てよ。その……」
あの女は、俺の腕を振り払って帰って行った。