「愛歌、辛かったな……」

「何でもっと言ってくれなかったの?」

詩織と亜由が言った。

「ごめん……」

私は、詩織と亜由に謝った。

「謝らんでいいんよ」

「私達も早く気づいてあげればよかった……」

「ううん……詩織と亜由は、悪くないよ」

私は、言った。

「うちら、明日付いてくるわ」

「私も。そして言ってあげる。愛歌に何もするなって。だから安心して」

でも、そんな事したら2人に巻き込んじゃう……

「でも……」

「うじうじせんで大丈夫や。うちら、強いから」

「そうそう。じゃあ、明日屋上に付いて行くから」

「ありがとう」

私は、言った。

「親友だから当たり前だって」

「そうそう」

詩織、亜由。

何で2人は、そんなに優しいの?

私は、涙が出て来た。

「また、泣いちゃった。うちらが泣かせたな」

「うん。よしっ、愛歌。今日は、しっかり泣け」

亜由と詩織は、言った。

私は、いっぱい泣いた。