「助かりましたよ。よかったですね。もう、そばに居てもいいですよ」
愛歌が助かった?
俺は、嬉しかった。
俺は、愛歌が居る所に言った。
「勇輝……私、今まで病院に?」
ガバッ
俺は、嬉しくて愛歌を抱きしめた。
「どうしたの? 勇輝……」
「無事でよかった……」
「心配かけてごめんね……」
愛歌は、俺に謝って来た。
「そう言えば、お前と俺。記事載ってるから記者会に聞かれても気にするなよ」
「うん……。皆は?」
「皆は、居るよ。旅館に……」
「そっか……撮影は?」
「撮影は、止めてる。お前が助かったらまた再開するって言ってた」
「そっか……私、皆に迷惑かけたんだね。謝らないと……」
愛歌は、起き上がろうとした。
「お前は、寝て居ろよ。明日、退院出来るらしいから。明日、撮影するって言ってた」
「うん……勇輝、来てくれてありがとう」
「別に……」
俺は、照れくさかったからそう言った。
次の日―
愛歌は、無事退院出来た。
「愛歌、戻るぞ」
「うん」
今日、撮影がある。
あのラストシーンを……