「勇輝君、愛歌は?」
「あそこに倒れています」
俺は、指を指して言った。
「キャー。愛歌……」
高岡さんは、血まみれになって倒れている愛歌を見て驚いてた。
そりゃー。
驚くよな。
俺だって最初驚いたから。
「これは、ひどいな。すぐ病院に……。君達も早く乗って」
「はい」
俺と高岡さんは、救急車に乗った。
「あの愛歌は、大丈夫なんですか?」
高岡さんが病院の人に聞いた。
「もしかしたら助からないかもしれません。でも、やれる事はやるので」
助からないかもしれない?
そんなの嘘だろ?
ドラマだってまだ撮影が終わってないのに……
「お願いします。愛歌を助けて下さい」
俺は、泣きながら必死に頼んだ。
「勇輝君……」
そんな俺を見て高岡さんは、そう言った。
「分かりました。とにかく頑張って見るので安心して下さい」
病院の人は、落ち着いた声で言った。
こんなの見て落ち着けるかよ……
「とにかく勇輝君、座って」
高岡さんに言われたまま俺は、座った。
病院に着いた。
愛歌は、病院に運ばれて手術をした。
どうか愛歌が無事でありますように……
俺は、必死に祈った。
高岡さんも必死に祈っていた。

