●勇輝●
「ねぇ、愛歌知らない?」
高岡さんが俺に聞いて来た。
「知らないけど、どうしたんですか?」
「愛歌が居ないのよ。これから撮影があるって言うのに」
「もう、旅館から出てるんじゃないんですか?」
「外、探しても居ないのよ」
「旅館は?」
「それがどこにも居なくて。今、全員愛歌の事探してるのよ」
「そうですか。俺も一緒に探します」
「勇輝君、ありがとね。愛歌が見つかったらこの電話番号にかけて教えてね」
高岡さんは、紙に電話番号を書いてるのを俺に渡した。
「はい」
俺は、その紙を受け取って言った。
俺は、旅館から探した。
愛歌、どこに行ったんだよ……
これから撮影があるって言うのに……
俺は、必死に探した。
でも、どこ探したって居ない。
他にどこがあるのか?
1人、女の子が通った。
「あのこの辺でモデルのAIKAを見かけませんでしたか?」
「うわっ。モデルの勇輝だ。握手して下さい」
俺は、一応握手した。
「で、知りませんでしたか?」
俺は、もう一度聞いて見た。
「知らないわよ」
そう言って女の子は、帰って行った。
知らないか。
じゃあ、どこに居るんだ。

