次の日―

「愛歌、起きろ」

えっ、康太の声?

何で?

昨日、最後って言ったじゃん。

「何で康太が居るの?」

「何でってやっぱり愛歌じゃねぇとつまらないしな。それにお前朝起きれねぇだろ?
俺が居なきゃ」

私じゃなきゃつまらない?

そんな都合のいい言葉、言わないでよ。

でも、嬉しかった。

私は、笑顔になった。

「何? 笑ってんだよ」

「だって嬉しかったから。私も康太が居ないとつまらないし……」

私は、素直に言った。

「お前、ストレートすぎ」

康太は、顔を背けた。

あれ? 一瞬顔が赤くなったのは、気のせいかな?

「もしかして照れてるの?」

「別に。それより着替えろよな」

康太は、そう言って背を向けた。

あいからわず、康太は素直じゃないんだから。

私は、クスクスと笑った。

私は、制服に着替えて下に降りた。

私は、いつも通り朝食を食べた。

「愛歌、急いで食べろよ」

「分かったって康太は、せっかちなんだから」

「お前がのんびりしすぎなんだろ」

私は、急いで朝食を食べて食器を運んだ。