私は、昨日の事を全部言った。

「辛かったなぁ」

「良く頑張ったよ。愛歌は」

詩織と亜由は、私を励ましてくれた。

「さっき私、ふっ切れたって言ってたんだけどあれ嘘なんだ。本当は、まだ康太の事が好きで諦めようとしても出来ないんだ……」

私は、正直に自分の気持ちを詩織と亜由に言った。

「いいんじゃないかな。今は」

「それって?」

私は、亜由に聞いて見た。

「小野君を好きでもいいって言う事。好きで居るのは、愛歌の勝手やろ。だから無理して諦めないでいいと思う」

亜由が言った。

確かにそうだけど、でも康太が迷惑なんじゃ……

私は、康太の重荷になりたくないから。

「でも、康太が迷惑なんじゃ……」

「迷惑じゃないやろ。思うだけは」

「私もそう思う。だから康太君を好きで居ていいんだよ」

詩織と亜由が言った。

「じゃあ、そうしようかな」

私は、言った。

「そうや。いつかは、愛歌の事好きになるかもしれないし、諦めたらいけんよ」

「そうそう。諦めないで頑張って見たら?」

そうだ。

私は、康太の事諦めない。

「2人もありがとう。元気出たよ」

私は、笑顔で言った。

「そうその笑顔が愛歌の本当の笑顔やな」

「やっぱり愛歌は、笑顔じゃないと」

「詩織、亜由」

私は、詩織と亜由に飛びついた。