―放課後

「愛歌、帰ろ」

「うん」

私と詩織は、一緒に帰る事にした。

「で、詩織の寄りたい所って何?」

「それはね」

詩織は、私の耳に小さい声で言った。

「えっー。合コン?」

私は、大声で言った。

「ちょっ……愛歌、声でかい」

詩織が私の口を手で塞いだ。

「あっ、ごめん」

「愛歌は、合コンぐらいで大げさだよ」

「だって私、男の人だめだから……」

「それを直すために私が知り合いに頼んだの」

「私は、行かないよ。先、帰るね」

私は、帰ろうとした。

ぐい―

詩織に手を引っ張られた。

「行くよねー?」

詩織は、怖い顔で言った。

「はい」

私は、怖くてそう言った。

本当は、嫌だよ……。

あの事、思い出すから……。

詩織は、一言見たいに言えるけど私は、一言で言えない。

そりゃー、詩織は私が写真と男嫌いのは、知ってるけど理由は知らない。

私が言わなかったけど……

でも、詩織それはひどすぎるよ。

私にとって男なんか怖いのに……

約束してたカラオケボックスに着いたら体中震えてた。