黒田天使が現れて2カ月、
沙希の過呼吸が止まらない。
ハァハァ・・・
「ねぇ沙希、まじで大丈夫?」
今まさに夏。
7月。in屋上。
「ハァハァハァ・・・席替えってまだかな・・・・。」
「うーん、どうなんだろぉ。1学期終わったらじゃない?」
「そ・・・そっか。私鼻血が出そうでやばいんだよ・・・。」
「・・・・・・あたしそんなにハァハァしないよ、それ恋とか?」
恋・・・こい・・・koi・・・・♥♥♥♥♥
沙希の頭に言葉が響く。
「こ・・・こここ・・・恋!!!恋か!そっか!」
急にでかい声をだして実咲は驚いた。
といっても沙希の変人ぶりには慣れたものだが。


「私、黒田君に恋したんだ!!!」